【消毒・除菌・殺菌・滅菌・抗菌】と5つの言葉がありますが、みなさんご存知ですか?【ウイルス除菌研究所】では、それぞれの意味と方法についてわかりやすく説明して行きます。
【この記事で学べること】
1.正しい言葉の意味が理解できる
2.消毒液を購入するときの目安になる
3.業者を選ぶときの判断材料になる
❶ 有害物質を無毒化するのが「消毒」
【菌を殺さずに病原性を無効にする】ことを消毒と言います。同様に「必ずしも無菌にすることではない」ということも覚えておきましょう。
あくまでも、病原微生物の能力を減退させ病原性をなくすことと覚えておいてください。
「消毒方法」
消毒の方法には、身近なアルコール消毒液や塩素系の成分を含んだ薬品のほか、煮沸、日光、紫外線、蒸気などがあります。
新型コロナウイルスには、アルコール濃度70%~95%以下が厚生労働省により推奨されています。
「注意点」
※引火性がありますので、火の回りでの使用はしない。
※空間に噴霧はしないでください
※アルコールに過敏な方は注意してください
❷ 菌を減らすのが「除菌」
菌を殺すよりも取り除くことを意味するのが「除菌」です。よく市販で除菌シートなどが販売されていますが、実は除菌にも明確な成分などの定義はありません。
同じ場所を「除菌」と表示されていないシートで拭いても、一定の菌は取り除かれるという意味では同じ除菌として扱うことも可能です。
その一方で言葉の意味としては、食品衛生法にて「ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得る微生物を除去すること」
洗剤・石鹸公正取引協議会の見解では「物理的、化学的または生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を、有効数減少させること」と定められています。
❸ 細菌の繁殖を抑制するのが「抗菌」
衛生用品や衣類などで目にすることが多いのが「抗菌」です。抗菌の定義は、経済産業省が作成した「抗菌加工製品ガイドライン」で「抗菌加工した製品の表面上の細菌の繁殖を抑制する」とされています。
また、JISでは、抗菌加工した製品と加工していない製品を比べて、細菌が100分の1以下だった場合に「抗菌効果がある」としています。
つまり、後述する殺菌のように菌を殺して減少させる効果は保証されていません。また、抗菌処理の方法も複数あり、商品によって異なります。
※最近は、光触媒や酸化チタンを使った抗菌サービスのご相談が非常に増えています。
ご相談は【ウイルス除菌研究所】まで
❹ 菌を死滅させることを「殺菌」
文字通り「菌を殺す作用」があるの「殺菌」です。殺菌は抗菌と違い、厳格に使用できる製品などが定められているのが特徴です。
「薬事法」の対象である医薬品、もしくは医薬部外品にのみ使用が許可されています。
そのため、抗菌のように日用雑貨などには使用できず「殺菌作用を持つ道具」として販売することはできません。
ただ、このように厳しく使用が制限されている「殺菌」ですが、実は菌を殺す対象やその範囲、程度は明記されていません。同じ殺菌作用があると表記されていても商品によって、その効果が異なることを覚えておきましょう。
殺菌の種類は「3種類」
殺菌処理の方法は3つあります。
1) 「塩素殺菌」
2) 「オゾン殺菌」
3) 「紫外線殺菌」
の3つです。
それぞれ一長一短あるものの、消臭効果もあるオゾン殺菌が一番価格が高く、塩素殺菌が安価でしようされやすい傾向があります。
❺ 菌を全滅させるのが「滅菌」
今回の「5つの言葉」のなかで、最も菌を死滅させる意味をもつ言葉が「滅菌」です。殺菌の中に含まれる言葉で、すべての菌を死滅させて除去するという意味があります。
ただ、本当に100%菌を殺すわけではなく、日本の薬局では「100万分の1」以下になれば滅菌と定義付けされています。
滅菌の代表的な方法は?
滅菌の方法は大きく分けると3つあります。
1)「高圧蒸気滅菌」
2)「乾熱滅菌」
3)「煮沸消毒」
病院・ホテルなどの衛生の状態に特に配慮すべき場所では、高圧蒸気滅菌したゴム手袋やリネン類を使うこともあります。
※今回の記事のまとめ※
1.→ 「抗菌」というのは細菌の繁殖を抑制するだけで、菌を殺して減少させる保証なし
2.→ 「除菌」は菌の数が減ればすべて除菌になりうる
3.→ よく使うアルコールは使用法を守らないと思わぬ事故につながるので要注意
最近では抗菌サービスや消毒業者が増えてきているなか,【ウイルス除菌研究所】に業者に対しての相談が非常に増えてきています。キチンとした専門業者であればこの5つの言葉は「基本のキ」ですが、実際に答えられないような業者も多いです。
そのような業者の利用はあまりお勧めできません。ご質問などあれば気軽に【ウイルス除菌研究所】にご相談ください。
※【ウイルス除菌研究所】では様々な細菌やウイルスに対しての知識を更新していきます。
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