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コロナ消毒の正しい知識❷「絶対にやらないでほしいアルコール消毒の方法」

執筆者の写真: ウイルス除菌 研究所ウイルス除菌 研究所

こんにちは!【ウイルス除菌研究所】です♪本日は「アルコール消毒」について書いていきたいと思います。



今回の記事で学べること⭐️

  1. アルコールの正しい濃度

2.アルコールにも有効期限がある?!

3.絶対にやらないでほしいアルコール消毒の使い方


2種類のアルコール消毒液

消毒用アルコールとは、医療分野で消毒に用いられる製剤のアルコール外用薬で、第3類医薬品に該当します。


日本では2種類、消毒用エタノールと消毒用イソプロピルアルコールが規定されています。

消毒用エタノールはエタノール 76.9〜81.4vol%、イソプロピルアルコールを添加したものは「消毒用エタノールIP」という規格になります。


消毒用エタノールの特徴としては、濃度が76.9~81.4vol%で、他のエタノールと比べて蒸発しにくいという特徴があります。ある程度の時間その場にとどまって殺菌ができるので、80%前後の濃度が最も消毒能力が高くなると言われています。


エタノールで不活性化できるインフルエンザや新型コロナウイルスなどのウイルス対策にも使用できるので、手すりやエレベーターのボタンなど、人がよく手を触れる場所の消毒にも使われるエタノールです。


イソプロパノールはエタノールとほぼ同等の消毒効果を示すものの、親水性ウイルス(ノロ・アデノウイルスなど)に対する効果はエタノールに比べて若干劣ります。したがって、ウイルスの消毒には、消毒用エタノールを選択するほうが良いです。


イソプロパノールの毒性はエタノールより2倍程度高く、イソプロパノールはエタノールに比べてより強い脱脂作用を示します。要するに、手指消毒に70vol%イソプロパノールなどを用いると、手荒れが生じやすくなります。


イソプロパノールのほうが安価ですが、安全性などの観点からもエタノールの使用が勧められます。3.7%イソプロパノール添加により酒税が免除された消毒用エタノール(消毒用エタノール液IP)を使用するのが良いです。


よく名前が似ている「メタノール」もアルコールの1種ですが、消毒用には使えませんので注意が必要です。


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医療現場のアルコール消毒液の使用期限は「3年」


アルコール消毒の有効期限は「保存環境」によって、製品の状態が左右されるため使用期限を設定していないものも数多くあります。


さまざまなメーカーに問い合わせしたところ、未開封で2~3年以内の使用をすすめているところが多かったです。


開封・未開封にも関わらず、高温多湿・著しい温度変化・直射日光などの環境によっては濃度が低下しやすいので保管にも注意が必要です。


定期的に濃度を測っておいたほうがいいでしょう。※ウイルス除菌研究所ではアルコール濃度の測定も行っております。詳しくはこちらから


アルコールでの消毒方法


アルコールは手指・物への消毒に使用できます。厚生労働省ではエタノール濃度が70%以上95%以下を推奨しています。


これはエンベロープ型ウイルスの膜を破壊し、無毒化する効果があるからです。ドアノブなどに直接吹きかけ消毒しましょう。


絶対にやめてほしい使い方が、噴霧して利用することです。アルコールなので引火する可能性があるので絶対にしないでください。また、火の回りや高温も危険なのでご注意ください。炎天下の車内にアルコールを置くのも避けたほうが良いでしょう。


※本日のまとめ※

1. アルコールには消毒用とそうでないものがある

2. 使用期限は2~3年が目安

3. 引火する可能性があるので噴霧や火の回りでの使用は絶対ダメ


如何でしたか?今回はアルコール消毒について書きました。次回はエタノールの種類について書いていきたいと思います。


※ウイルス除菌研究所では、PCR検査や消毒・消毒液の濃度測定も行っております。無料のご相談はこちらからどうぞ

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